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    お腹がぎゅるぎゅると鳴り痛いのはなぜ?消化器内科医が解説する原因と対処法

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    お腹がぎゅるぎゅると鳴り痛いのはなぜ?消化器内科医が解説する原因と対処法


    「最近、
    お腹がぎゅるぎゅる鳴って痛い」「特に緊張するとお腹がぎゅるぎゅると鳴り痛い」といった症状でお悩みではありませんか?

    多くの方が経験するこの不快な症状ですが、「いつものことだから…」と放置してしまう方も少なくありません。しかし、そのお腹がぎゅるぎゅると鳴り痛いというサインの裏には、様々な原因や病気が隠れている可能性があります。

    この記事では、消化器内科の専門医が、お腹がぎゅるぎゅると鳴り痛い症状の原因と、当クリニックでできることについて詳しく解説します。

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    お腹がぎゅるぎゅる鳴る「腹鳴」の正体とは?

    まず、お腹がぎゅるぎゅる鳴る音は、医学的に「腹鳴(ふくめい)」と呼ばれます。これは、主に腸が活発に動き、腸内のガスや液体が移動する際に発生する音です。

    食前にお腹が鳴るのは、胃が次の食事に備えて収縮している生理的な反応ですが、食後や空腹時以外にも頻繁にお腹がぎゅるぎゅると鳴り、さらに痛みを伴う場合は注意が必要です。

    お腹がぎゅるぎゅると鳴り痛い!その原因と関係する病気

    お腹がぎゅるぎゅる鳴って痛む場合、以下のような原因や消化器疾患が考えられます。

    1. 機能性ディスペプシア(FD)

    胃の機能に問題があるにもかかわらず、検査では異常が見つからない病気です。お腹のぎゅるぎゅる音に加え、胃もたれ、早期飽満感(少量で満腹になる)、みぞおちの痛みなどを引き起こします。ストレスや不規則な生活が症状を悪化させることがあります。

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    2. 過敏性腸症候群(IBS)

    腸の動きが過敏になり、お腹の痛みや不快感を伴う下痢や便秘が繰り返し起こる病気です。精神的なストレスが大きく影響し、特にお腹のぎゅるぎゅる音が頻繁に聞かれることが特徴です。下痢型、便秘型、混合型などのタイプがあり、生活の質を著しく低下させることがあります。

    過敏性腸症候群について詳しくはこちら

    3. 感染性胃腸炎

    ウイルスや細菌の感染によって起こる胃腸の炎症です。激しいお腹の痛み、下痢、嘔吐、発熱などが主な症状で、お腹がぎゅるぎゅると鳴ることもあります。数日で治まることが多いですが、脱水症状には注意が必要です。

    感染性胃腸炎について詳しくはこちら

    4. 食生活や生活習慣

    • 消化の悪いものや刺激物の摂取: 脂っこい食事、冷たい飲食物、香辛料の多いものなどは消化に負担をかけ、腸の蠕動運動を過剰にしたり、ガスを発生させやすくしたりして、お腹のぎゅるぎゅる音や痛みを引き起こすことがあります。
    • 早食い: 食事中に空気を多く飲み込むことで、お腹にガスが溜まりやすくなり、お腹の張りや痛み、ぎゅるぎゅる音につながります。
    • ストレスや睡眠不足: 自律神経の乱れは、胃腸の働きに大きく影響します。ストレスを感じると、胃腸の動きが過敏になったり、逆に鈍くなったりして、お腹の不調を引き起こします。

    5. その他の消化器疾患の可能性

    稀に、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病など)や吸収不良症候群といった、より専門的な治療が必要な病気がお腹がぎゅるぎゅると鳴り痛い症状の原因となっている場合もあります。特に、症状が長引く、悪化する、体重減少、血便などの症状を伴う場合は、早急な医療機関の受診が不可欠です。

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    こんな症状は消化器内科へご相談を

    お腹がぎゅるぎゅると鳴り痛い症状は、放置せずに医師にご相談いただくことを強くお勧めします。特に、以下のような症状がみられる場合は、迷わず当クリニックを受診してください。

    • お腹の痛みがだんだん強くなってきた、または痛みの頻度が増してきた
    • 下痢や便秘を繰り返し、なかなか治らない
    • 市販薬を飲んでも症状が改善しない、または悪化する
    • 体重が減ってきた
    • 血便が出た、便の色がおかしい
    • 発熱を伴う
    • 食欲不振が続く

    当クリニックでは、患者様一人ひとりの症状やライフスタイルを丁寧に伺い、最適な診断と治療を提供いたします。

    当クリニックの検査と治療の流れ

    お腹がぎゅるぎゅると鳴り痛い」という症状に対し、当クリニックでは以下の検査や治療を通して、原因の特定と症状の改善を目指します。

    1. 丁寧な問診: 症状の具体的な内容、いつから始まったか、悪化する要因、生活習慣、ストレスなどについて詳しくお話を伺います。
    2. 身体診察: お腹の状態を触診などで確認します。
    3. 各種検査: 必要に応じて、以下の検査を行います。
      • 血液検査: 炎症反応や栄養状態などを確認します。
      • 腹部エコー検査(超音波検査): 肝臓、胆のう、膵臓、腎臓、消化管などの異常を調べます。
      • 胃カメラ(上部消化管内視鏡検査): 胃や食道の粘膜の状態を直接確認し、炎症や潰瘍、腫瘍の有無などを調べます。
      • 大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査): 大腸の粘膜の状態を直接確認し、ポリープや炎症、腫瘍の有無などを調べます。
    4. 診断と治療方針の決定: 検査結果に基づき、適切な診断を行い、患者様に合わせた治療計画を提案します。薬物療法はもちろん、食事指導や生活習慣のアドバイス、ストレスマネジメントなど、多角的なアプローチで症状の改善を目指します。

    お腹がぎゅるぎゅると鳴り痛い」症状は、原因が分かれば適切な対処が可能です。一人で悩まず、どうぞお気軽に当クリニックへご相談ください。消化器内科医として、地域の皆様の健康を全力でサポートいたします。

     

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    「お腹がぐるぐる鳴るけど痛くない」…それって大丈夫?消化器内科医が解説!

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    「お腹がぐるぐる鳴るけど痛くない」…それって大丈夫?消化器内科医が解説!
    北越谷そめやクリニック

    「お腹がぐるぐる鳴るのに、痛みは全くないんです。」

    当院の患者さんからもよく聞かれるこのお悩み、もしかしたらあなたも経験があるのではないでしょうか?ご心配になる方もいらっしゃるかもしれませんが、実はこのお腹の音、必ずしも悪いサインとは限りません。今回は、消化器内科の医師が、このお腹の「音」の正体と、どんな時に受診を検討すべきかについて、わかりやすく解説します。

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    お腹の「ぐるぐる」は何の音?原因は?

    お腹が鳴る音は、医学的には「腹部蠕動音(ふくぶぜんどうおん)」と呼ばれます。これは、私たちが口にした食べ物や飲み物が、胃や腸の中を移動する際に、内容物とガスが混じり合って動く時に発生する音です。つまり、あなたの腸が正常に働いている証拠であり、健康な消化活動の証とも言えるのです。

    特に、以下のような状況で音が鳴りやすい傾向があります。

    • 空腹時: 胃腸が次の食事に備えて活発に動き始めるため。
    • 消化の良いものを食べた時: 比較的早く腸を通過するため、音が鳴りやすいことがあります。
    • ストレスを感じている時: ストレスは腸の動きに大きく影響を与えるため、音が大きくなることがあります。
    • ガスが溜まっている時: 腸内のガスと内容物が混ざり合うことで、音が鳴りやすくなります。

    痛みを伴わない限りは、これらの音は生理的な現象であり、基本的に心配はいりません。

     

    「お腹がぐるぐる鳴るけど痛くない」時に注意すべき症状とは?

    多くの場合、お腹の音は心配ないものですが、以下の症状が同時に見られる場合は、一度消化器内科を受診されることをお勧めします。

    • 長期的な便通異常(下痢・便秘の繰り返し): 音はするものの、排便に異常が続く場合は、過敏性腸症候群(IBS)などの可能性があります。
    • 原因不明の体重減少: 食事量が変わらないのに体重が減っていく場合は、何らかの病気が隠れている可能性も否定できません。
    • 発熱や吐き気、嘔吐を伴う: これらの症状が同時に現れる場合は、感染症や炎症が起きている可能性があります。
    • 血便や黒い便が出る: 消化管からの出血が考えられるため、緊急性の高い症状です。
    • 食欲不振が続く: 食事を摂るのがつらい、食欲がわかないといった状態が続く場合も注意が必要です。
    • 持続的な腹部の張りや不快感: 単なる音だけでなく、お腹全体の不快感が続く場合は、詳しく調べる必要があります。

    これらの症状は、ただの生理現象ではないサインかもしれません。

    受診をご希望の方は、こちらよりご予約いただけます。

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