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    腐敗便の原因:健康のサインを見逃さないで

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    腐敗便の原因:健康のサインを見逃さないで

    今回は、多くの方が経験しながらも、なかなか人には相談しにくい「腐敗便」についてお話ししたいと思います。便の臭いは通常、食べ物や腸内細菌の影響を受けますが、いつもと違う異様に強い悪臭、特に「腐敗したような臭い」がする場合は、体からの大切なサインかもしれません。

    腐敗便とは?

    腐敗便とは、その名の通り腐ったような、非常に不快な臭いを伴う便のことです。一般的な便臭とは明らかに異なり、硫黄のような臭いや、肉が腐敗したような強烈な臭いが特徴です。このような便は、腸内で特定の成分が過剰に発生している可能性を示唆しています。

    腐敗便の主な原因

    腐敗便の主な原因としては、以下のようなものが考えられます。

    1. 高タンパク質・高脂質食の偏り 肉類や脂質の多い食事を摂りすぎると、消化しきれなかったタンパク質や脂質が腸内で腐敗しやすくなります。これらが腸内細菌によって分解される際に、アンモニアや硫化水素などの悪臭成分が発生し、腐敗便の原因となります。
    2. 腸内環境の悪化(悪玉菌の増加) 腸内には善玉菌と悪玉菌が存在し、そのバランスが重要です。ストレス、不規則な生活、偏った食生活、抗生物質の長期服用などにより悪玉菌が増加すると、タンパク質などを分解する際に有害物質や悪臭成分を多く生成し、腐敗便を引き起こしやすくなります。
    3. 消化不良 胃腸の働きが低下し、食べ物が十分に消化されないまま大腸に送られると、それが悪玉菌の餌となり、腐敗が進むことがあります。特に、加齢による消化酵素の減少や、胃酸分泌の低下なども影響することがあります。
    4. 便秘 便が長く腸内に留まると、腐敗が進みやすくなります。便秘により悪玉菌が増殖し、さらに腐敗が促進されるという悪循環に陥ることもあります。

    腐敗便が続く場合は医療機関へ

    一時的なものであれば心配ないことが多いですが、腐敗便が続く場合や、腹痛、下痢、発熱、体重減少などの他の症状を伴う場合は、何らかの病気が隠れている可能性も考えられます。

    例えば、

    • 過敏性腸症候群
    • 炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病など)
    • 膵臓の機能低下
    • 小腸細菌過増殖症(SIBO)

    といった病気が原因で、消化吸収不良や腸内環境の悪化が起こり、腐敗便につながることがあります。

    当院にご相談ください

    便は、私たちの健康状態を映す鏡です。気になる症状がある場合は、自己判断せずに医療機関を受診することが大切です。当院では、患者様のお話を丁寧にお伺いし、適切な検査を行うことで、腐敗便の原因を特定し、改善に向けたアドバイスや治療を行います。

    お一人で悩まず、お気軽にご相談ください。

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