「お腹がぐるぐる鳴るけど痛くない」…それって大丈夫?消化器内科医が解説!
2025.07.17
「お腹がぐるぐる鳴るけど痛くない」…それって大丈夫?消化器内科医が解説!
北越谷そめやクリニック
「お腹がぐるぐる鳴るのに、痛みは全くないんです。」
当院の患者さんからもよく聞かれるこのお悩み、もしかしたらあなたも経験があるのではないでしょうか?ご心配になる方もいらっしゃるかもしれませんが、実はこのお腹の音、必ずしも悪いサインとは限りません。今回は、消化器内科の医師が、このお腹の「音」の正体と、どんな時に受診を検討すべきかについて、わかりやすく解説します。
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お腹の「ぐるぐる」は何の音?原因は?
お腹が鳴る音は、医学的には「腹部蠕動音(ふくぶぜんどうおん)」と呼ばれます。これは、私たちが口にした食べ物や飲み物が、胃や腸の中を移動する際に、内容物とガスが混じり合って動く時に発生する音です。つまり、あなたの腸が正常に働いている証拠であり、健康な消化活動の証とも言えるのです。
特に、以下のような状況で音が鳴りやすい傾向があります。
- 空腹時: 胃腸が次の食事に備えて活発に動き始めるため。
- 消化の良いものを食べた時: 比較的早く腸を通過するため、音が鳴りやすいことがあります。
- ストレスを感じている時: ストレスは腸の動きに大きく影響を与えるため、音が大きくなることがあります。
- ガスが溜まっている時: 腸内のガスと内容物が混ざり合うことで、音が鳴りやすくなります。
痛みを伴わない限りは、これらの音は生理的な現象であり、基本的に心配はいりません。
「お腹がぐるぐる鳴るけど痛くない」時に注意すべき症状とは?
多くの場合、お腹の音は心配ないものですが、以下の症状が同時に見られる場合は、一度消化器内科を受診されることをお勧めします。
- 長期的な便通異常(下痢・便秘の繰り返し): 音はするものの、排便に異常が続く場合は、過敏性腸症候群(IBS)などの可能性があります。
- 原因不明の体重減少: 食事量が変わらないのに体重が減っていく場合は、何らかの病気が隠れている可能性も否定できません。
- 発熱や吐き気、嘔吐を伴う: これらの症状が同時に現れる場合は、感染症や炎症が起きている可能性があります。
- 血便や黒い便が出る: 消化管からの出血が考えられるため、緊急性の高い症状です。
- 食欲不振が続く: 食事を摂るのがつらい、食欲がわかないといった状態が続く場合も注意が必要です。
- 持続的な腹部の張りや不快感: 単なる音だけでなく、お腹全体の不快感が続く場合は、詳しく調べる必要があります。
これらの症状は、ただの生理現象ではないサインかもしれません。
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